こんにちは!ワーママのななです。
突然ですが、妊娠初期に起こりやすい「絨毛膜下血腫」という状態をご存じでしょうか。
絨毛膜下血腫とは
「赤ちゃんを包んでいる膜の間に血が溜まってしまった状態」
です。
私は妊娠初期(9週)~中期前半(20週)まで絨毛膜下血腫になっていたことがあります。
でも36週で無事に出産をしました。
赤ちゃんが元気か心配で、毎日本当につらかった!
この記事は、過去の私と同じように絨毛膜下血腫で悩んでいる妊婦さんとそのご家族に向けて書いています。
【この記事でわかること】
- 絨毛膜下血腫とはどんな状態か
- 赤ちゃんへの影響
- 一般的な治療法
- 私の9週~20週までの絨毛膜下血腫体験談
妊婦さんとご家族の方の参考になり、赤ちゃんがお腹の中で元気にすくすく育っていくことを願っています。
絨毛膜下血腫とは

赤ちゃんを包む3枚の膜の間に血が溜まってしまったものを絨毛膜下血腫と呼びます。
胎盤を作る過程で膜の表面の血管壁を壊して、出血してしまうことがあります。
出血がすぐに止まらず膜の間に溜まってしまうと、絨毛膜下血腫になってしまいます。
赤ちゃんへの影響

感染がおこりやすくなる
絨毛膜下血腫で出血があると、血液が細菌の培地となって、菌が増殖しやすくなります。
流産・早産のリスクが高くなる
上記のような流れで感染が起こると、子宮が収縮する反応をします。
そのときに子宮収縮抑制剤でおさまり、感染が治れば大丈夫なのですが、進行してしまうと流産・早産になります。
また、妊娠中期になると感染が原因で破水してしまうリスクもあります。
私は妊娠6カ月まで絨毛膜下血腫で出血が止まらなかったので、主治医の先生から破水による流産も心配されていました。
治療方法
大きくわけて2つあります。
安静にする
絨毛膜下血腫と診断されると、自宅安静や入院を指示されることがあります。
理由は、
安静にすることで血腫がこれ以上大きくなるのを予防するためです。
しかし、最近の研究では
妊娠初期の絨毛膜下血腫で安静にしても意味がない
という結果も出てきているようです。
内服薬による治療
もし子宮収縮が見られれば「子宮収縮抑制剤」、炎症や感染の可能性があれば「抗菌薬」を処方されることがあります。
私の絨毛膜下血腫体験談
妊娠9週ではじめての出血
悪阻で会社を休み、自宅で吐きまくっていたら突然の出来事でした!
外来のやっている時間だったので、すぐに病院へ行きました。
診察の結果、赤ちゃんはいたって元気。
そのときはまだ絨毛膜下血腫ではありませんでした。
先生からは、
と言われて、ホッとしながら帰りました。
その後は、薄い赤→茶色と徐々に出血は落ち着いていき、翌週には止まりました。
妊娠13週、夜中に大量出血してトイレで意識を失う

妊娠13週になっても悪阻がひどく、点滴が必要なので毎日通院していました。
家では、トイレとお風呂以外、寝ている生活でした。
そんなある日、
トイレで確認しようと思ったところまでは覚えているのですが、そこから先の記憶がない!
次に気づいたときには、トイレの床に倒れていました。
起き上がって座りたいけれど、目がグルグルまわって起き上がれません…。
私が倒れたときにすごく大きな音がしたらしく、夫が様子を見に来てくれたので、救いでした。
起こして座らせてもらい、お水を持ってきてもらうことに。
私は下着もズボンも血だらけ…。
夫から「救急車呼ぼうか?」と聞かれたのですが、少し休めば落ち着きそうな気がしたので、様子をみることにしました。
夫にかかりつけの産婦人科に電話してもらうと、「すぐに受診してOK」とのことだったので、車で向かうことになりました。
夫に手伝ってもらいながら服を着替えて、支えられながらなんとか車に乗り込むことができました。
産婦人科へ向かう車中で、
ちなみに倒れたときに顔も負傷して、血が出ていました…。
絨毛膜下血腫と診断、自宅安静がスタート
病院に着くと、すぐに看護師さんが車椅子で迎えに来てくれて、そのまま診察室へ案内してくれました。
同時に血圧測定もしたのですが、なんと70/49でした…
低すぎる。
すぐに先生がエコーで赤ちゃんの状態を確認してくれました。
母は意識を失うほどの出血だったのに、赤ちゃんは何も問題なしとのことでした。
しかし良いことばかりではありません。
絨毛膜下血腫ができていることが発覚!
残念ながら13週での絨毛膜下血腫に対する治療は、安静や内服薬くらいと言われました。
低かった血圧も回復してきたので、そのまま帰宅することになりました。
妊娠中期に入っても止まる気配のない出血

妊娠13週の大量出血と絨毛膜下血腫の診断以降は、先生の指示で2週間に1回通院していました。
通院の日以外は、ずっと自宅で横になって安静です。
薬は出血後4日くらいは感染予防で抗生剤を飲みましたが、それ以降は弱めの子宮収縮抑制剤と止血効果のあるトラネキサム酸のみでした。
安静期間中はずっと寝ているのですが、少量の出血がなかなか止まらない…。
薄い赤やピンクが多くて、ときどき茶色っぽい感じです。
そんな自宅引きこもり生活の中で、唯一の楽しみは2週間に1回の通院でした。
その一方で、なかなか小さくならない絨毛膜下血腫にいらだちも…。
私の血腫は子宮口の近くにできているので、出血がなかなか止まらないのです。
と医師から言われていました。
自宅安静期間は何をしていたか
自宅安静期間の過ごし方
その間、仕事は休ませてもらい、1日中家のベッドかソファで寝て過ごしていました。
夫は仕事に行っているので、私は1人でいることが多かったです。
昼食には、調理をしなくてもすぐに食べられるパンや冷凍食品、お惣菜を買い置きして食べていました。
悪阻がひどかった16週くらいまでは、ほとんど何も食べていませんでしたが…。
義母と実家の母がそれぞれ週1回、おかずを何種類か作って届けてくれるので、夫と私の夕飯にさせてもらっていました。
私は寝ているだけで家事も料理もまったくできなかったので、家族の支えにとても感謝しています。
自宅安静期間にやって良かったこと
寝ているだけだと1日が過ぎるのがとても長いので、少しでも気が紛れて産後の役に立つことをまとめてみました。
読書
寝たままずっと読み続けるのは大変だけど、電子書籍をうまく活用して読んでいました。
子育てに関する本の中から、今も読んでおいて良かったと思える本を紹介します。
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佐々木正美先生の本で、乳児期の子育ての大切さが、すごく優しくて温かい言葉で語られています。
今でも、子どもとの向き合い方に迷ったとき、育児に疲れたときに何度も読み返しています。
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アグネス・チャンさんの育児は子供と楽しみ、寄り添うものばかりです。
私もこんな育児ができるようになりたいと憧れてしまいます。
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私の育児を劇的に楽にさせた本!
うちの息子は睡眠環境を整えてあげることで、生後3ヵ月から寝かしつけなしで寝られるようになりました。
妊娠中は赤ちゃんの睡眠のことなんて全然ピンとこなかったのです。
もっと早く読んでおけばよかった!
Voicy(ボイシー)音声配信
本や動画ばかりだと目が疲れてくるので、音声配信はよく聴きました。
私のおすすめはVoicy!
ワーママはるさんの配信は、特におすすめです!
沢山のパーソナリティさんがいらっしゃるので、お気に入りの方を見つけるのも楽しいです。
品質の良い骨伝導イヤホンを買った
家族がいるときでも気兼ねなく動画や音声配信を聴けるように、高品質な骨伝導イヤホンを買いました。
じつは骨伝導イヤホンの本領発揮は、産後でした。
意外と時間がかかる、赤ちゃんの寝かしつけや授乳のときに音楽を聴いていても、赤ちゃんの声がちゃんと聞こえるんです!
今は料理をしながら音声配信を聴いています。
子どもから呼ばれてもすぐに気づける!
妊娠6ヵ月でついに出血が止まった!
妊娠20週に入った日、朝から1回も出血がない日が登場しました!
診察の日に検診でエコーを診てもらうと、絨毛膜下血腫が消えていました。
エコーで見たかぎり、絨毛膜下血腫消えたね!!
ついに自宅安静生活おわりだ!!
あまりの嬉しさに、夫・義母・実家の母にすぐ連絡しました!
ここからは、簡単な家事からはじめて、徐々に活動範囲を広げていきました。
絨毛膜下血腫の妊婦さんへ伝えたいこと
私の絨毛膜下血腫体験談いかがだったでしょうか。
これだけは絶対に言っておきたいのは、
自分のせいじゃないとわかっていても、仕事頑張りすぎたかな~とか、ふとしたときに自分を責めたくなることがあるかもしれません。
でも原因なんてわからないし、赤ちゃんのために安静や通院を頑張っているだけで十分です。
どうか1日も早く良くなることを祈っています。