子育てをしていると、よく耳にする「非認知能力」という言葉の意味をご存知でしょうか。
非認知能力とは…
「数値化できない人間力」
人間力=自己肯定感・意欲・自制心など生きていくうえで欠かせない能力
- 非認知能力とはなにか
- 認知能力と非認知能力の違い
- 非認知能力が大切な理由
非認知能力ってなに?なんで大切なの?
という疑問にたいして、小難しい話は最小限で簡単・シンプルにお伝えします。
育児の指針を考えるときの参考にしてみてくださいね。
非認知能力とは何か
非認知能力=「数値化できない人間力」
です。
人間力とは、人が社会で活躍して、楽しく生きていくために必要な能力の総称になります。
次で非認知能力の具体例を紹介しますね。
非認知能力の具体例
自己認識 | やり抜く力、自分を信じる力、自己肯定感 |
---|---|
動機づけ・意欲 | 学習志向、やる気、集中力 |
持続力・忍耐力 | 諦めない、粘り強い |
自制心 | ルールを守れる、自制心がある、勤勉 |
メタ認識 | 客観的思考、判断力、行動力 |
社会的能力 | リーダーシップ、協調性、思いやり |
対応力 | 応用力、楽観性、失敗から学ぶ力 |
クリエイティビティ | 創造力、工夫する力 |
【参考文献】
Zhou, Kai. “Non-cognitive skills: definitions, measurement and malleability. Paper commissioned for the Global Education Monitoring Report 2016, Education for people and planet: Creating sustainable futures for all.” Chapter 13 (2016): 242-253.
認知能力と非認知能力の違い
- 認知能力→学力・IQといった「点数ではかれる能力」
- 非認知能力→数字であらわせない「人間がもっている社会で生きていく力」
非認知能力が大切といわれる3つの理由
なぜ非認知能力がこんなにも話題になっているのか?
子育てにおいて大切といわれている理由を3つ紹介します。
- 将来の職業・年収に大きく影響する
- 非認知能力が高いと認知能力(学力など)も高くなる
- 非認知能力は親や周囲の環境で高めることができる
1.将来の職業・年収に大きく影響する
シカゴ大学の研究を1つ紹介させてください。
幼児期に「非認知能力」の基礎を身につける教育を受けた子どもは、受けていない子どもと比べて、40歳の時点で月収2000ドルを超えている割合が4倍、マイホームを購入した割合が3倍と報告されています。
2.非認知能力が高いと認知能力(学力など)も高くなる
非認知能力が育てば、認知能力も自然に高くなるのです。
非認知能力の中には、主体的に取り組む力・粘り強く努力する力・失敗しても諦めない力といった勉強に欠かせない能力が沢山含まれています。
非認知能力が高い人なら、勉強を頑張ることができて、結果として認知能力も高くなることが研究で証明されています。
3.非認知能力は親や周囲の環境で高めることができる
幼児期の子育てにおいて、非認知能力というキーワードが盛んに言われるようになった理由の1つに、非認知能力は親の関りや周囲の環境設定で高めることができるということが挙げられます。
実際には、どのように高めていくのでしょうか?
非認知能力には沢山の要素があり、アプローチ方法も言い出したらきりがないほどあります。
これから、このブログの中でいくつか紹介していきますね。
非認知能力は子育ての中で伸ばしていきたいスキル!
非認知能力の大切さを知って、少しでも興味をもって頂けたでしょうか。
非認知能力は短期間で劇的に伸びるものではありません。
毎日の親や周囲の人との関り、環境によってコツコツと育んでいくものです。
このブログでは、非認知能力を伸ばす子どもとの関わり方や遊びも紹介していくので、そちらも参考にしてみてくださいね!
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